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シニア留学に奨学金は出る?年齢制限はあるの?費用は?

仕事や子育てに追われた日々から解放されたシニアのみなさん。
時間を有意義に使って、第2の人生で再び新しい体験をするためにもシニア留学に挑戦してみませんか?
シニア留学で人気のスタイルは、海外の正規の学校に入学して卒業するという本格的なものではなく、現地の民間機関が運営する教育プログラムを数週間から数か月といった短期間で受講するものです。
留学は費用が高いイメージがありますが、滞在期間、受講内容、留学先によっては、リーズナブルな価格でシニア留学が実現できるプログラムもたくさんあります。
シニア向けの留学スタイルや現地での過ごし方、留学計画の立て方や費用についてご紹介します。
シニア留学で第2の人生にチャレンジ
シニア留学とは
シニア留学とは、主に定年退職をしたシニア層が、海外に長期滞在しながら学びたいプログラムに参加するものです。
定年退職後に海外旅行を楽しむ人は多いのですが、最近では単に外国を観光するよりも、シニア留学をすることで、より有意義な時間を過ごしたいと考える人たちが増えています。
インターネットの発達などにより、諸外国についての情報も手に入りやすくなり、世界のどの場所にいても誰とでも簡単にコミュニケーションが取れるようになった現在、日本を離れて海外で現地の文化に触れながら長期間生活をすることにも抵抗がなくなってきたことが、シニア留学人気の高まりにつながっていると考えられます。
留学スタイルについて
シニア留学のスタイルは、10代や20代の高校生や大学生が現地の学校に入学して卒業するといった本格的な留学とは違い、民間機関が運営する語学学校や趣味、特殊技能を学ぶ文化講座を受講したり、ファームステイやボランティア活動をしたりと、さまざまなスタイルがあります。
若い世代の留学は、将来の仕事に生かせる知識を得たり、キャリアを積んだりするために行うことが大半ですが、シニアの場合は語学学習に加えて、趣味のライセンスを取得するなど自分の内面を磨く、未知の経験をするなど、人生をより充実させることを目的としています。
シニア留学のスタイルには次のようなものがあります。
ボランティア
幼稚園や保育園、老人ホームなどの施設でボランティアをしながら、現地の人たちとの交流を深めます。
ファームステイ
牛や馬などの飼育を手伝いながら、田舎の雄大な自然を堪能します。
語学研修
民間の語学スクールや大学、専門学校に宿泊・食事付きで参加するものから、大学教授宅にホームステイするものまでさまざまなプログラムがあります。
文化講座
料理、マッサージ、フラワーアレンジメントなどのプログラムの中から、自分が興味のあるものを選んで受講します。
海外移住の準備
シニアの中には、退職後を海外で過ごす人たちもいます。場所を選ぶために下見として参加できる体験プログラムがあります。
シニア留学で人気の国は?費用はどれぐらい?
人気の国は英語圏。留学目的にあった場所を選ぶのがポイント

シニアたちはどんな国に留学しているのでしょうか。
基本的には英語圏の国に留学する人が大半です。
英語圏と言えば、観光旅行先としても人気のあるアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどが考えられますが、これらの国以外に、英語を公用語としているフィリピンやフィジー、マルタ島などにもシニア留学のプログラムがあります。
どの国へ留学するかを決めるには、学びたい内容や留学期間、予算などに加えて、現地の治安や気候、緊急事態へのサポートなどを考えて選びましょう。
シニア留学を無事に成功させるためには、情報収集から相談、決定まで、留学エージェントのサポートを受けながら進めるのがオススメです。
シニア留学の費用は?資金計画は目的達成を優先して考えよう
シニア留学に必要な費用の内訳は、学費、渡航費、滞在費、食費、保険、諸手続き費用などです。これらは、留学する期間、国、滞在スタイルなどにより変わってきます。
アメリカ、オーストラリア、イギリス、ハワイといった人気の国では、必要な滞在費はおよそ次のようになります。
(滞在期間)(費用)
1か月 - 30~50万円
3か月 - 60~120万円
6か月 - 120~200万円
1年 - 250~400万円
実際に留学をするとなれば、期間にもよりますが、資金計画をしっかり立てなければなりません。
観光やショッピングなどを楽しみたい場合、フィリピンなどであればアメリカの半分ぐらいの料金でシニア留学ができるプログラムがあります。
留学する国によって物価に差があるので、節約しながらレジャーも楽しめます。
逆に予算に余裕があるなら、ゆったりと過ごせる、ランクの高いホテルに滞在することもできます。
資金計画は、シニア留学で自分が何をしたいかを考えながら場所を選び、必要な資金を用意しましょう。
「お金がすべて」というわけではありませんが、ケガや病気といった不測の事態にも備えて、日本で帰りを待っている家族に心配をかけないように計画を立ててくださいね。
シニア向けの奨学金制度はあるの?
シニアが利用できる奨学金制度はほとんどない。まずは自己資金を用意して
留学をしたいけれど十分な資金がない学生のために、外国の学校では奨学金制度を設けていることがあります。
シニアではどうかと言えば、受給条件を満たした上で正式な手続きを行い、審査に通れば可能ですが、現実は奨学金を受けてシニア留学をしている人はほとんどいません。
理由は奨学金受給年齢対象外になっていることが多いからです。奨学金制度のほとんどが現役の学生を対象にしたものであり、所定の語学能力を持ち、正規の大学や高校に入学して数年間勉強し、試験を受けて卒業することを条件にしており、シニア層の留学目的に合わないためです。
シニアが利用できる奨学金制度はほとんどありませんので、シニア留学をする際は、自分で資金を用意する必要があります。
シニア留学には、まずお金が必要
定年退職までにお金をためよう!

シニア留学は、観光を目的とした海外旅行よりも滞在期間が長くなるため費用が高くなります。
格安ツアーや格安航空会社(LCC)の普及、留学エージェント間の競争で、留学プログラムの種類が増えて予算に合ったものが選びやすくなってはいますが、シニア留学の費用は生活費を含め計画的に準備しておきましょう。
会社員なら定年退職までに老後の生活費とは別にシニア留学やその他のレジャー、趣味を楽しむための娯楽費用を余剰資金として別に貯蓄しておけば安心です。
いよいよ留学をするときが来たら、留学エージェントから予算に合ったプログラムを紹介してもらえるよう相談してみましょう。