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英語と間違えやすいカタカナ表記!スマホやガソリンスタンドは英語でなんて言う?

英語だと思っていた言葉が海外で通じない、ということはよくあります。
日本語には、海外の言葉や文化を取り入れ、カタカナで表記されている言葉もあります。
しかし、その中には英語以外の言語が元になった言葉や、そもそも外来語でなく日本で作られた英語のような言葉・和製英語も含まれており、英語ネイティブには通じない単語がたくさん存在します。
このようなカタカナや和製英語は私たちの日常生活の中に溢れているため、英語と間違えてしまうのも当然です。
間違いを知り、正しい英語を身に付けて海外旅行や留学に備えましょう。
今回は英語と間違えやすいカタカナとその正しい英語表現を紹介します。
仕事で使いがちなカタカナ表記
「パソコン」などのデジタル端末は英語でなんて言う?

海外出張や外資系企業での勤務など、仕事で英語を使う方もいるのではないでしょうか。
まず、現代の生活に欠かせないデジタル端末は間違えやすい単語が多いです。
それぞれ元になった英語があります。
パソコンを英語にすると
パソコンは"personal computer"を略した和製英語です。
英語では"computer"や"PC"と言います。
"computer"だけだとデスクトップかノートパソコンか判断ができないため、"desktop (computer)"と強調するときもあります。
ノートパソコンを英語にすると
折り畳みのパソコンのことを"laptop (computer)"と言います。
"lap"は「膝」の意味で、膝の上に置けるサイズのノートパソコンを指して使います。
"computer"は付けなくても伝わります。
スマホを英語にすると
スマホは"smartphone"をからきた和製英語ですが、英語圏ではガラケーやスマホで区別せずにアメリカでは“cell phone”、イギリスでは“mobile (phone)”と呼ぶことが多いです。
働く人は英語でなんて言う?
サラリーマンを英語にすると
"salary"(給料)をもらう"man"(男性)を意味するサラリーマン。
この単語も和製英語で、最近では海外でも知られるようになってきており、英語辞典にも"A Japanese white-collar businessman"と定義されています。
英語で「会社員」と言う場合は"businessperson/company employee"または"office worker"と言います。
OLを英語にすると
女性なので"office lady"、これも基本的には日本でしか使われていない表現です。
会社員は、女性も男性と同じ"office worker"を使います。
ただし、英米ではサラリーマンやOLといった括りではなく、具体的な職務名で表現することが多いです。
その場合、
などと表現します。
アルバイトを英語にすると
「アルバイト」という単語自体はドイツ語の"arbeit"で、英語圏では通じません。
「アルバイト」は"a part-time job"、「アルバイトをしている人」は"a part-timer"と言います。
日本語のように"part"だけでは「一部」を意味する名詞になるため意味は伝わりません。
「メリット/デメリット」は英語で意味が異なる
良い点/悪い点のことを日本語では「メリット/デメリット」と言いますが、日本語の、(利益・不利益の観点からみた)メリット/デメリットにあたるのは、"advantages"と"disadvantages"であることが多いです。
"merit"は「長所」「利点」や「価値」として使われます。
反対に"demerit"は「欠点」や「短所」です。
お買い物で使いがちなカタカナ
ファッションに関わるカタカナ表記
ファッションには英語以外の言語が元になったカタカナが多いため、通じなかったり間違った解釈をされたりします。
店員とのコミュニケーションも楽しんで買い物をするために正しい英語を知っておきましょう。
パーカーを英語にすると
トレーナーにフードが付いた上着は"hoodie"と言います。
パーカーの元となっている"parka"はフード付きのダウンコートのような防寒着を指す名詞です。
サンダルを英語にすると
サンダルは英語でも日本語と同じく"sandals"と言いますが、ビーチサンダルは"flip-flops"と言うので、間違えないように注意が必要です。
ワンピースを英語にすると
英語ではワンピースもドレスも"dress"で表します。
"one piece" は「1つのつがっている状態」を指すので、服のワンピースとしては通じません。
海外のお土産屋などで注意したいカタカナ
旅行先でお土産を買う場面でも紛らわしいカタカナがあります。
間違った意味で捉えられてしまうことが多いので気を付けましょう。
キーホルダーを英語にすると
鍵を持ち運ぶものは"key chain"か"key ring"です。
"key holder"と言われると、一般的には鍵を掛けるための壁のフックを思い浮かべてしまいます。
ビニール袋を英語にすると
ビニール "vinyl[vʌɪn(ə)l]"または"plastic"と言います。
"vinyl"は分厚いビニールを指し、アナログレコードのことも"vinyl"といいます。
普段の生活で使うものは"plastic ~"と言うことが多いです。
例えばビニール袋は"plastic bag"、ペットボトルは"plastic bottle"と言います。
サインを英語にすると
クレジットカードのサイン(署名)は"signature"です。
和製英語では最初の4文字をとって"sign"と言いますが、本来は看板の標識や合図、しぐさなどを指します。
ちなみに、芸能人のサインは"autograph"と言います。
留学や現地の日常生活で使いがちなカタカナ
日常生活で使いがちなカタカナ

留学や長期旅行などで現地生活をする場合、より生活に根差した単語を使うことになりますが、日常で使う英語も実は和製英語が使われています。
アメリカ英語、イギリス英語で使い分けが必要な単語もあるので渡航前にしっかり確認しておくことをオススメします。
コンセントを英語にすると
穴の方を"outlet"もしくは"socket"、電化製品の挿す方を"plug"と言います。
さらに詳しく分けると"outlet"は電気の出口となる壁にある四角い部分で、"socket"は穴そのものを指します。
マンションを英語にすると
分譲を所有しているなら"condominium"または"condo"、賃貸なら"apartment"を使います。
イギリス英語では"flat"と言います。
カタカナの由来になっている"mansion"の正しい意味は「豪邸」です。
ガソリンスタンドを英語にすると
アメリカ英語では"gas station/filling station"、イギリス英語では"petrol station"が一般的です。
ガソリンを補給することは"fill it up"と言います。
コインランドリーを英語にすると
イギリス英語では"launderette"は従業員がいるクリーニング店を指します。
アメリカ英語ではどちらもコインランドリーの意味で使われます。
ちなみに「洗濯をする」は"do the laundry"です。
英語圏以外が由来のカタカナに注意
ドイツ語由来のカタカナ
ドイツ語由来の単語にはスペルは同じでも本来の英語と発音が違うカタカナが多くあります。
医療分野や化学分野によく見られ、母音や子音の読み方の違いから発音が変わったと考えられます。
ビタミンを英語にすると
アメリカ英語では"vitamin"[vάɪṭəmɪn]と発音しますが、イギリス英語では「ビタミン」に近い発音をします。
使い分けられると理想的です。
エネルギーを英語にすると
"energy"は[énərdʒi]が正しい発音です。
日本語では「エネルギー」と「エナジー」が混在していますが、英語に「エネルギー」と発音する単語は存在しません。
フランス語由来のカタカナ
ファッションやアートに関する単語はフランス語が由来のものが多く、カタカナのままでは英語として正しくないことが多々あります。
例えば、以下のような単語が当てはまります。
ズボンを英語にすると
ズボンはアメリカ英語で"pants"です。
そして下着のパンツは"underwear"と言います。
イギリス英語では"pants"が下着のパンツの意味になり、ズボンは"trousers"です。
「ズボン」では通じないので注意が必要です。
アトリエを英語にすると
アトリエも実は英語ではなく、"studio"が正しい表現です。
発音はスタジオではなく[stjúːdiòu]。
ちなみに、その見た目からワンルームマンションも"studio"と言います。