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世界で勝負するために必要な力とは? [プロラクロスプレイヤー ] 山田 幸代

世界で勝負するために必要な力とは? [プロラクロスプレイヤー ] 山田  幸代

日本人初のプロラクロスプレイヤーとして単身で渡豪し、海外で自身の道を切り拓いてきた山田幸代さん。
山田さんの挑戦の軌跡と、その経験を通じて得た世界で勝負するために必要な力や、語学習得に必要なこと、子どもを伸ばす声掛け方法などを伺いました。

[プロラクロスプレイヤー ]山田 幸代

挑戦の軌跡と、世界で勝負するために必要な力とは?

ー これまでのご経歴を教えてください。

中学、高校時代はバスケットボールに打ち込んでいましたが、大学時代にたまたま出会ったラクロスに魅了されました。ラクロスを始めた翌年に日本代表に選出され、大学4年生(2005年)の時にワールドカップに出場。プロプレイヤーに転向した翌年(2008年)、ラクロスの強豪国であるオーストラリアのチームに移籍し、2017年にはオーストラリア代表として出場するまでになりました。
 
ラクロスは、2028年のロサンゼルスオリンピックでの正式種目化が見込まれており、国内での注目度も高まりつつあります。
今はオーストラリアで現役選手として競技を続けながら、世界ラクロス協会のルール委員会のチェアマン(代表者)として、国内外でラクロスの普及活動にも取り組んでいます。


ー 幼少期はどんなお子さんでしたか?

スカートをはいたこともなく、髪の毛も伸ばしたことのないボーイッシュな子どもでした。
姉の男友達が一緒に遊んでくれることが多く、その時に「私はスポーツが好きなんだ」と気づいたことを覚えています。

また、
両親には、一度も「○○をやってはダメだ」と言われたことがありません。興味のあることには何でも挑戦させてもらいました。続かなかったときには、「やめてもいいけど、どうして続かなかったのか理由を考えてから次に進みなさい」と言われていました。
そんな環境で育ったためか、いろいろなことに興味を持ち、“楽しむこと”が得意でしたね。


ー 人生の転機となった出来事について、教えてください。

人生の転機は今まで3度ありました。
1度目は、高校生のとき。小さなチームでバスケをただ楽しんでいたときに、たまたま興味をもってもらい、県の強豪チームにスカウトされました。トップレベルの環境で競技に打ち込む経験をしたことで、情熱をかけて何かに挑戦するということを学びました。

2度目は、ラクロスに出会った大学1年生のとき。これまで経験したことのない全く新しい分野に挑戦し、自分が成長していくことが嬉しかったです。

3度目は、世界の頂点を目指すべく渡豪した24歳のとき。日本代表としてラクロスのワールドカップに出場する経験を経て、世界最高峰のオーストラリアでトップに挑戦したいと思い、決意しました。

共通するのは“知らない景色を見てみたい、知りたい”という欲求ですね。


ー 世界で勝負するために必要な力とは何だと思われますか?

「ブレない原動力を持つこと」です。
私には「ラクロス選手になりたい」というのが子どもたちの夢の一つになるぐらい日本でラクロスを普及させたい、子どもたちの将来の可能性を広げたい、という夢があります。
これはラクロスを始めた時からずっと変わらない大きな夢・目標です。

これまでいろいろな決断や挑戦をしてきましたが、“その想い(目標)を叶えたい”というのが私のすべての原動力です。

そんな風にブレない想いを持つことが、世界で勝負し、進化し続けるために必要なことだと思います。

海外で挑戦する中で気づいた語学の必要性

ー 海外で挑戦する際、苦労したことを教えてください。

渡豪した当時、全く英語を話せなかったことです。
「何とかなるだろう!」と楽観的な気持ちで飛び込みましたが、コミュニケーションが取れないことでチームメイトにも溶け込めず、試合中にもパスを回してもらえなかったりと、歯がゆい思いをたくさんしました。
そこで初めて、語学は「自分の想いや考えを伝えるための手段として必要不可欠なもの」であることを痛感したんです。

そう気づいてからは、辞書を片手に、伝えたいことが伝わるまで諦めずに話をするようにしました。チームメイトが毎晩、「とことん聞くから、話してみて」と付き合ってくれたりと、間違いを恐れず積極的に会話をするようにしていったことが、英語が話せるようになったきっかけです。

また、オーストラリアからECCのオンラインレッスンも受講しました。
明るくフレンドリーな先生が、私の英語へのモチベーションを上げてくれ、何度も助けられました。
これがなかったら私は途中で帰国してしまっていたかも。本当に感謝しています。

チームメイトとコミュニケーションを取れるようになったことで、自分の世界も少しずつ変わり出し、世界のトップリーグで戦えるまでになりました。


ー 山田さんにとって語学習得の目的は何ですか?

「自分の夢を叶えるため」です。いくら技術や才能があって努力をしたとしても、周囲の人と必要なコミュニケーションが取れないと、自分の想いを叶えることはできません。
私は海外に行ってからそのことに気づき、とても後悔しました。学生時代は、苦手だからと敬遠していましたが、もし生まれ変わったら幼少期から語学を学びたいと本気で思っています。
自分の想いを伝えられるコミュニケーションツールを増やすということがどれだけ大切か実感しています。


ー 語学力をキープするためにしていることは?

日本国内にいるときでもオーストラリアのチームメイトと電話で話したり、英語を話す機会を積極的に増やすよう心掛けています。また、世界ラクロス協会のチェアマン(代表者)として各国の代表者と話したりと、仕事も含めていろいろな場面で英語を話す機会がありますが、“話すことを怖がらない”ということを意識しています。

海外で学んだ、子どもたちを伸ばす声掛けとは?

ー 日本と海外の教育について、違いを感じられたことはありますか?

オーストラリアでは15歳以下のチームのコーチもしていたのですが、現地の“褒める文化”に感銘を受けました。
英語には、「良いね!」という言葉一つでも「Awesome!」、「Great!」、「Excellent!」、「Wonderful!」など褒め言葉のバリエーションが多くあり、現地の人たちはその場の状況に応じて、最適な言葉で子どもを褒めることが上手です。

日本でも子ども向けのラクロス教室を開催したり、後輩に指導したりする機会がありますが、「10個褒めて、1個叱る」ということを心掛けています。結果に対してあれこれ言うのではなく、まずは"挑戦したこと”を認めて、褒めてあげる、自信をつけてあげるということが大切だと思います。


ー 子どものうちに身につけておくと良いことは何だと思われますか?

恥ずかしがらず自分の思いを言葉に出してどんどん発信し、行動していくということを大切にしてほしいです。そしてそこに、周囲への思いやりを少しだけでも持つことです。それが混ざり合えば、会話ではなく「対話」ができるようになります。そうすればきっとたくさんのお友達とコミュニケーションが取れるようになり、自分の夢や目標に向かってまっすぐ進んでいけると思います。


ー語学を学習している方にメッセージをお願いします。

語学学習を通じて得られる最大の効果は、「世界中の人とコミュニケーションがとれることで自分の可能性を広げられること」です。
私は海外に挑戦したとき、語学が話せないことで周囲と意思疎通できず、自信を持って海外で戦えるようになるまで時間がかかったことを後悔しています。語学は自分が興味があることに挑戦するとき、心強い武器になります。今できる学びを大切にしてください。一緒に頑張りましょう!

プロフィール

山田幸代(やまださちよ)
1982年生まれ。滋賀県近江八幡市出身。
日本人初のプロラクロスプレイヤー。
2005年には日本代表として、2017年にはオーストラリア代表としてワールドカップに出場するなど競技者として活躍。
現役の競技者でありながら、台湾代表チームの監督を務める他、日本初の国際親善試合開催や、子ども向けラクロス教室の開校など、指導者、実業家としてマルチな分野で活躍中。
■山田幸代 オフィシャルサイト
https://sachiyoyamada.com/

ECCは、「国際社会で活躍できる人材の育成」という理念のもと、スポンサーシップ契約を結んでいます。
■ECC STARS PROJECT
https://www.ecc.co.jp/eccstars/

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